シャンパーニユ地方のシャンパン

最近では特に若い女性を中心に人気を博しよく飲まれるようになってきました。

このシヤンパン(Champagne)、発泡性のワインの総称のように思われがちですが、実はフランスのワイン法によってシヤンパーニユ地方産のスパークリングワインにのみに名乗ることが許されている呼び方です。

シャンパーニユ地方は、フランスのワイン産地としては最北にあり、シャンパンは年間平均気温10度の寒冷地でつくられています。17世紀頃、シャンパーニユ地方にある修道院の酒蔵で、厳しい冬の寒さで発酵の止まったワインが、春になり気温が上がりワインが再発酵し、そのときに生じた炭酸ガスでコルクが飛んだのがシヤンパン誕生のきっかけでした。当時

の酒蔵係が、それをヒントに炭酸ガスを閉じ込めた発泡酒をつくり上げました。その酒蔵係こそ、かの有名なドン・ペリニヨンです。

 シャンパーニュ地方以外にも多くのスパークリングワインがあり、国や地方により名称も製法もそれぞれ異なってきます。シヤンパン以外では、スペインのカヴア(Cava)、イタリアのスプマンテ(Spumante)などがあります。

昨今、イギリスもワイン産地として目立ち始めてきました。その裏には、地球温暖化の影響で、昔は寒くてプドウが育たなかったイギリスでも良質のワインぶどうが育つようになったという現実があります。

その中で、2006年ワイン&スピリツト国際大会では、イギリスのナイテインバーのクラシツク・キユベ1998年が、シャンパンやほかのスパークリングワインを押さえて、熟成スパークリングワインの部門で金賞ベストに選ぱれました。

華やかなイメージで多くの人たちに愛されているスパークリングワインですが、同時に苦労を重ねてつくり上げられたシャンパンや、環境間題から生まれた素晴らしいスパークリングワインの存在があるということを頭におきながら味わっていただきたいものです。